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映画ミリオンダラーベイビーの意味|あらすじネタバレと後味の悪いラスト結末も紹介

この記事では、「ミリオンダラー・ベイビー」のあらすじとネタバレ、キャストについて紹介します。

老トレーナーとボクサー志望の女の強い絆を描き、アカデミー賞主要4部門を受賞したクリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」。

この映画をまだ観ていない方も、好きな方も、是非読んで、参考にしてみてください。

ミリオンダラー・ベイビーの作品詳細情報

公開:2005年05月28日(全米公開2004年12月15日)

原題:Million Dollar Baby

上映時間:133分

監督:クリント・イーストウッド

製作:レイクショア・エンターテイメント

出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン

家族から愛情を受けた事のない孤独な女性と、家族を愛してこなかった不器用な老年男性が、ボクシングを通じて、強い絆で結ばれていきます。

クリント・イーストウッドの25番目の監督作となる本作品は、第77回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞(ヒラリー・スワンク)、助演男優賞(モーガン・フリーマン)の4部門で受賞しました。

また人間の死生観を問う衝撃のラストは、多くの倫理的論争を巻き起こしました。

ミリオンダラー・ベイビーのあらすじ

ロザンゼルスにある小さなボクシング・ジムを営む老トレーナーのフランキー・ダンのもとに、マギー・フィッツジェラルドという31歳の女性が訪れ、弟子入りを志願します。

マギーは亡き父親を除いて誰からも愛されたことなく、生活保護受給者の母アイリーンや兄弟と共にトレーラーハウスで貧しい暮らしを強いられていました。

そんな貧しい生活から抜け出そうと、プロボクサーになろうとしたのです。

フランキーはかつて止血係(カットマン)として活躍した後、トレーナーとなってジムを経営し、多くの優秀なボクサーを育ててきました。

しかし選手の身の安全面を考慮するあまり慎重な試合しか組まず、より大きな成功を掴みたいボクサーは別のジムに引き抜かれていくばかりでした。

また実の娘であるケイティとは、フランキーの不器用な性格から、長らく音信不通になっていました。

マギーは、フランキーに「トレーナーになって欲しい」と頼み込みますが、フランキーは「女性ボクサーはモノにならない」と断ります。

しかしマギーは必死でフランキーのジムでトレーニングに励みます。

そんなマギーの姿を見て、フランキーの親友であるスクラップは、ボクサーとしての素質を見出し、マギーにアドバイスを送り続けます。

フランキーもまた、彼女の熱意に折れて、本格的に指導を開始することになるのです。

以降は結末に向けてネタバレを含みますので、結末が知りたくない場合は飛ばしてください。

プロデビューを果たしたマギーは、順調に勝ち続けて評判になり始めます。

父親を亡くしたマギーと、娘と疎遠になっているフランキー。

ふたりは練習を通じて、実の親子よりも固い絆が芽生えていました。

ある日、マギーは強さから階級をウェルター級に上げ、英国チャンピオンとのタイトルマッチに臨むことになります。

この試合で、アイルランド系カトリック教徒のフランキーは、背中にゲール語で「モ・クシュラ」と書かれた緑色のガウンをマギーに贈りました。

マギーは、言葉の意味を尋ねるも、フランキーは言葉を濁します。

マギーはタイトルマッチでも勝利を収め、ファイトマネーで家族のために一軒家を買います。

しかし母のアイリーンは生活保護が打ち切られると文句を言い、娘がボクシングをしていることを快く思いませんでした。

ある日、マギーのもとに、100万ドルものファイトマネーがかかったビッグマッチの話が舞い込んできます。

対戦相手はWBA女子ウェルター級チャンピオン、「青い熊」のビリーです。

彼女は、反則を使う危険な相手として、フランキーが避けていた選手でもありました。

試合では、マギーが優位になっていましたが、ラウンド終了後にビリーが放った反則パンチを浴び、マギーはコーナーにあった椅子に首を打ち付け、骨折します。

病院に搬送されるものの、マギーは全身不随となり、人工呼吸器が欠かせない身体になってしまいます。

フランキーは、自分がトレーナーにさえならなければ、マギーを救えたのではと後悔します。

そんなある日、リハビリ施設を移ったマギーの元に、マギーの家族がやってきます。

しかし家族はマギーを心配するどころか、マギーの家や財産を横取りしようとします。

ショックを受けたマギーは、家族に絶縁を叩きつけるのです。

家族からも見放され孤独となったマギーを見て、フランキーは彼女をサポートし続けようと密かに心に誓うのです。

マギーの病状は日に日に悪くなる一方でした。

ある日、マギーはフランキーに対して、「自分らしく死なせてほしい」と安楽死を懇願するようになります。

しかしフランキーは実の娘のように愛しているマギーを自らの手で殺すことはできません。

フランキーに安楽死の幇助を断られたマギーは、自分で舌を噛み切り、自殺を図ろうとします。

フランキーは安楽死を幇助することは罪でありつつ、生かすことはもっと彼女を苦しめることになるのではと苦悩します。

フランキーは苦悩の末、マギーのいる病室にひとりで向かいます。

そしてマギーのそばにより、マギーのガウンに綴られた「モ・クシュラ」は、「愛する人よ、お前は私の血」を意味していると告げます。

マギーは家族にさえ愛されなかった自分をフランキーは愛してくれたのだと知り、静かに涙を流します。

そしてフランキーはマギーの生命維持装置を外し、致死量のアドレナリンを投与します。

マギーは苦しむことなく、静かに息を引き取りました。

フランキーはその後姿を消し、二度とジムに戻ってくることはありませんでした。

フランキーのジムはスクラップが引き継ぎ、トレーナーとして若いボクサーを育成しています。

フランキーがマギーを育てたように。

ミリオンダラー・ベイビーをみての感想

 

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「ミリオンダラー・ベイビー」は、単なるボクシングのサクセスストーリーではありません。

この物語の主人公であるフランキーは娘と長年、音信不通の孤独な男です。

彼が教えるマギーもまた、家族から見放されて、ボクシングを始めました。

どちらも、帰る場所はどこにもありません。

そんな2人の唯一の居場所が「ボクシングをすること」でした。

ボクシングをすれば、マギーの近くには父親のようなフランキーが必ず現れ、フランキーのそばには失った娘のようなマギーが必ずいました。

しかし物語の中盤でマギーは頚椎を損傷し、全身麻痺になってしまいます。

マギーはボクサーになるという夢がなくなったと同時に、フランキーもまたマギーを教えることができなくなり、ボクシングをし続けるという夢が絶たれようとしていました。

マギーは、居場所のあるまま、安楽死をしたいとフランキーに幇助を頼みます。

フランキーは苦悩し、神父にすべてを打ち明け、相談します。

神父はフランキーにこう言います。

「何もせずに身を引き、すべてを神にお任せするのだ。手を貸せば、君は自分を見失う。永遠に自分を見失う」、と。

神父は決して罪を犯してはいけないと言っているのと同時に、マギーのいない世界で生きるフランキーを心配します。

しかしフランキーはマギーを救うため、安楽死の幇助をすることにします。

フランキーがマギーの安楽死を手伝おうとしていることに気づいたスクラップは、フランキーに対し、「人は毎日死ぬ、床掃除や皿洗いをしてね。そして人生を悔いながら最期を迎える。でもマギーには悔いはない。それなら俺も満足だ。」と言います。

しかし残されたフランキーはどうでしょう。

人生を後悔することなく、最期を迎えることはできるのでしょうか。

家族を失ったフランキーは、マギーの安楽死を幇助すれば、ボクシングも、そして娘のように愛したマギーも失います。

今度こそ本当に彼は露頭に迷ってしまうのです。

フランキーは致死量のアドレナリンを2本持って、マギーのもとに向かいます。

そしてそのうちのひとつを使って、マギーは静かに息を引き取りました

その後、フランキーが何をしたかは誰にも分かりません。

しかしフランキーもまた、自死を選んだような気が私にはするのです。

「ミリオンダラー・ベイビー」には、2つの問題が隠されています。

ひとつは安楽死を倫理的にどうみるか?という問題。

そして、自死を選ぶことは罪なのかという問題です。

「ミリオンダラー・ベイビー」のラストは、私たちに「生きる」とは何なのかを教えているような気がするのです。

ミリオンダラー・ベイビーのキャスト情報

フランキー・ダン役(クリント・イーストウッド)

 

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ロザンゼルスで小さなボクシングジムを経営するフランキー。

疎遠になった娘との関係を必死で取り戻そうとします。

フランキー役を演じるのは、クリント・イーストウッドです。

「半魚人の逆襲」でスクリーンデビューを果たし、その後、テレビドラマ「ローハイド」や「荒野の用心棒」、「ダーティハリー」シリーズに出演し、一躍、人気スターとなります。

近年は、監督業メインで活躍しており、監督作には「許されざる者」や「硫黄島からの手紙」、「グラン・トリノ」、「アメリカン・スナイパー」などがあります。

マギー・フィッツジェラルド役(ヒラリー・スワンク)

 

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貧しい暮らしから脱却しようと、ボクシングに打ち込みます。

幼い頃に亡くした、心優しい父親の面影を、次第にフランキーに重ね合わせます。

マギー役を演じるのは、ヒラリー・スワンクです。

「バッフィ/ザ・バンパイア・キラー」で映画デビューを果たし、99年の「ボーイズ・ドント・クライ」では、性同一性障害を持つ女性役を演じ、アカデミー賞主演女優賞を獲得しました。

最近では、プロデューサーとしても活躍し、「フリーダム・ライターズ」や「ディア・ブラザー」といった作品も手がけています。

エディ・”スクラップ”・デュプリス役(モーガン・フリーマン)

 

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フランキーのジムに住み込みで働くエディ。

フランキーとは20年来の親友です。

エディ役を演じるモーガン・フリーマンは、「ドライビングMissデイジー」や「ショーシャンクの空に」、「セブン」、「最高の人生の見つけ方」、「ダークナイト」など、コミカルな役からシリアスなものまでと幅広い役柄を演じ分けることのできる俳優のひとりです。

監督のクリント・イーストウッドとは、本作の他に「許されざる者」と「インビクタス/負けざる者たち」で、コンビを組んでいます。

まとめ

「ミリオンダラー・ベイビー」のあらすじについて、紹介しました。

驚愕のラストは、賛否が分かれますが、考えさせられるのも確かです。

興味のある方は是非、一度ご覧になってください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。