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映画「タクシードライバー」のあらすじネタバレとラスト結末|レーガン大統領暗殺事件との関係も

この記事では、「タクシードライバー」のあらすじとネタバレ、キャストについて紹介します。

ニューヨークに生きるタクシードライバーの男の孤独と狂気を描いた社会派ドラマです。

この映画をまだ観ていない方も、好きな方も、是非読んで、参考にしてみてください。

タクシードライバーの作品詳細情報

公開:1976年09月18日(全米公開1976年02月08日)

原題:Taxi Driver

上映時間:114分

監督:マーティン・スコセッシ

製作:コロンビア・ピクチャーズ・インダストリーズ

出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスター

ベトナム帰還兵の青年の孤独と狂気を描いた「タクシードライバー」は、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」や「沈黙 サイレンス」の監督としても知られる巨匠マーティン・スコセッシの代表作です。

ロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスの反体制的な心情は、当時の若者の共感を呼び、その年のカンヌ国際映画祭では最高賞となるパルムドールを受賞しました。

また2019年に公開された『ジョーカー』は、本作に大きく影響を受けている、と監督を務めたトッド・フィリップスが明言したことでも話題になりました。

タクシードライバーのあらすじ

ニューヨークにある小さなタクシー会社に、一人の男が「タクシー運転手の仕事をさせて欲しい」と現れます。

彼の名は、トラヴィス・ビックルと言い、ベトナム戦争の帰還兵である彼は、帰還後、不眠症に悩まされていました。

毎日、タクシーで夜の街を当てもなく走らせているうちに、トラヴィスはドラッグや性に溺れる若者の退廃ぶりに嫌悪感を抱くようになります。

ある日、トラヴィスは次期大統領候補であるチャールズ・パランタイン上院議員の選挙事務所で働くベッツィーに一目惚れします。

しばらく選挙事務所の前に、タクシーを停めて、ベッツィーの姿を見る日々が続いていました。

そんなある日、トラヴィスは選挙事務所の中に入り、ベッツィーを口説き、デートに誘うことに成功します。

トラヴィスは、少しずつベッツィーと仲を深めていくのです。

いつものように街で客待ちをしていると娼婦のアイリスという幼い少女がタクシーに乗り込んできます。

しかし元締めのスポーツという男に、アイリスは連れ戻されてしまいます。

トラヴィスはこの腐った世の中を、自分の手で正さなければという思いが次第に募っていくのです。

以降は結末に向けてネタバレを含みますので、結末が知りたくない場合は飛ばしてください。

ベッツィーとのデートの日がやってきました。

トラヴィスはベッツィーをポルノ映画館に連れて行きます。

彼女はすぐに席を立ち、怒って帰って行きます。

デートは失敗に終わってしまいました。

その後、ベッツィと連絡が取れなくなったトラヴィスは、選挙事務所に押し掛け、彼女に罵声を浴びせるのでした。

トラヴィスの不眠症は深刻さを増し、どんどんと孤独感が強くなっていきます。

そして密売人から拳銃を仕入れ、射撃と肉体の強化に励みます。

トラヴィスは腐った世の中を正すため、自ら行動しようと動き始めたのです。

そんな中、トラヴィスは行きつけの食料品店で強盗と居合わせます。

トラヴィスは咄嗟に拳銃を取り出し、強盗を銃撃します。

次第に自信をつけていったトラヴィスは、まるで刑事にでもなったかのように、自分こそが「正義」だと思い込むようになります。

ある日、トラヴィスは以前、自分のタクシーに乗り込んできた娼婦のアイリスのもとを訪れ、彼女に「こんな場所にいては駄目だ。逃げろ」と説得します。

アイリスもトラヴィスの忠告を受け入れるのです。

トラヴィスが、次に計画したのは、次期大統領候補であるチャールズ・パランタイン上院議員の暗殺でした。

バランタインの集会にモヒカンとサングラスという出で立ちで現れたトラヴィスは、バランタインに銃口を向けますが、シークレット・サービスに見つかり、逃げ去ります。

うまく逃げ切ったトラヴィスはその日の夜、アイリスの目の前でスポーツらを射殺します。

警察が駆けつけ、トラヴィスは取り押さえられます。

しかし彼はマスコミから一人の少女を救った男として、「英雄」扱いされます。

トラヴィスは、再びタクシードライバーの仕事を再開させます。

トラヴィスのタクシーにベッツィーが乗り、ベッツィーは「あなたのニュースを聞いたわ」と言います。

そして彼女を下ろしたあと、トラヴィスはまた夜の街をタクシーで一人彷徨い続けるのです。

タクシードライバーをみての感想

 

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主人公のトラヴィスは「タクシードライバー」のなかで、次第に社会から見捨てられていきます。

彼はなぜ社会で居場所を失ってしまったのでしょうか。

その理由は当時のアメリカの社会背景が関係しています。

トラヴィスはベトナム戦争の帰還兵です。

ベトナム戦争は当初、「共産主義に対する正義の戦争」として始められましたが、次第に家庭用テレビが普及し、多くの人々が戦争の悲惨さや非人道的な行為の数々をテレビの報道で目にし、次第に反戦運動へと発展していきます。

「なぜ戦争をする必要があるのか」

「なぜこんな酷いことを平気でできるか」、と。

一方、ベトナム戦争に行った兵士の多くは、みな故郷に帰れば、「英雄扱いされる」、「アメリカのために貢献したと讃えられる」と思っています。

しかし彼らが帰っても、歓迎どころか、非人道的な行為に加担した厄介者と刻印されてしまいます。

また戦争に行っていたために、学歴や職歴もなく、良い職に就くこともできませんし、戦闘の日々のトラウマからPTSDなどの精神障害を患うものも多くいました。

「英雄になりたかった」「注目されたかった」というトラヴィスの欲望は、やがて狂気に向かっていきます。

トラヴィスは街を浄化するといい、ポン引きの男を銃で殺害します。

そんなトラヴィスの行為をメディアは「少女を救った勇敢な行為」だと褒め称えます。

しかしトラヴィスは、ポン引きを殺害する前、次期大統領候補である男を暗殺しようとしていました。

結局、社会が自分のことを注目さえしてくれたら、標的は誰でも良かったのです。

メディアは簡単に「英雄である」とか「悪」であると決めつけます。

しかし、そもそも「正義」とは、「ヒーロー」とは何なのでしょうか?

メディアが伝えることは「真実」なのでしょうか?

「タクシードライバー」は疑問を投げかけます。

そしてメディアの情報に簡単に左右されれば、トラヴィスのような男は生まれ続け、またあなた自身もトラヴィスになる可能性があるのだと警鐘を鳴らします。

だからこそ「タクシードライバー」は主人公に共感しつつも、得体の知れない恐怖を感じてしまうのです。

タクシードライバーのキャスト情報

トラヴィス・ビックル役(ロバート・デ・ニーロ)

 

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ベトナム戦争では海兵隊に所属しており、帰還したものの、うまく社会に馴染めず、腐敗した街への激しい怒りと、孤独感を抱えていきています。

トラヴィスを演じるのは、ロバート・デ・ニーロです。

「ゴッドファーザーPARTⅡ」や「ディア・ハンター」、「世界にひとつのプレイブック」、「ジョーカー」などシリアスな作品からコメディまで幅広い役柄に挑戦しています。

また、ロバート・デ・ニーロは役になりきるため努力を惜しまないことでも有名で、「タクシードライバー」では、撮影前に、実際にニューヨークでタクシー運転手として働いたのだとか。

 

ベッツィー役(シビル・シェパード)

 

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トラヴィスが一目惚れしたチャールズ・パランタイン上院議員の選挙事務所で働く女性。

ベッツィーを演じたのは、シビル・シェパードです。

テレビドラマ「こちらブルームーン探偵社」で、ブルース・ウィリスの相手役として出演し、一躍人気者の仲間入りを果たしました。

またシビル・シェパードが演じたベッツィー役ですが、メリル・ストリープも候補にあがっていたと言われています。

アイリス役:ジョディー・フォスター

 

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1988年公開の「告発の行方」、1991年の「羊たちの沈黙」で2度のアカデミー主演女優賞を受賞し、現在は映画監督としても活躍するジョディ・フォスター。13才当時になんと本作で娼婦を演じました。

子役としてかなり衝撃的な役所であり、また当時の彼女の13才とは思えない妖艶な演技は高く評価されましたが、この作品でジョディをみて彼女に惚れ込んだジョン・ヒンクリーが「ジョディ・フォスターを振り向かせたかった」という理由で1981年に当時のレーガン大統領暗殺事件を起こし、アメリカ全土を震撼させる事態となりました。

まとめ

「タクシードライバー」のあらすじについて、紹介しました。

言わずと知れたマーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロの代表作です。

興味のある方はこれを機に、是非、一度ご覧になってください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。