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映画「ミスト」のネタバレとラスト結末|衝撃のオチが伝えたいメッセージとは

この記事では、2007年公開SFホラー映画「ミスト」のあらすじネタバレと豪華キャストについて紹介します。

1980年に発表されたスティーブン・キングの中編小説「霧」を原作していますが、ラストは原作と異なっているため、世界中で賛否両論を引き起こしました。

しかし原作者のスティーブン・キングは、監督から異なるラストを提案された際、称賛したと言われています。

ミストの作品詳細情報

公開:2008年5月10日(全米公開2007年11月21日)

原題:The Mist

上映時間:125分

監督:フランク・ダラボン

制作:ディメンション・フィルムズ ダークウッド・プロダクションズ

出演:トーマス・ジェーン/マーシャ・ゲイ・ハーデン/ローリー・ホールデン 他

うっそうとした霧の中、未知の生き物と人間同士の集団心理に徐々に追い詰められ、秩序を失っていく人々を描いています。

衝撃のラストに、見た人誰もが驚き、後味の悪い作品として一定の評価を得ています。

監督のフランク・ダラボンは、過去にスティーブン・キング原作の「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」も手掛けています。

ミストのあらすじ

デヴィッド・ドレインは妻のステファニーと8歳の息子ビリーと3人で、アメリカの郊外にある湖の近くに住んでいました。

デヴィッドは、自宅の2階の一室をアトリエにしており、ニューヨークやワシントンでは、そこそこ名の通った有名な画家でした。

ある夜、デヴィッドたちの住む地域を大嵐が襲います。

激しい雷雨の影響で家は停電してしまいます。

翌朝、嵐はやみましたが、2階のアトリエが倒木によって窓ガラスが割られて、絵が台無しになってしまいました。

デヴィッドは、締め切りを伸ばしてもらうため、電話をかけようとしますが、電話線が通じていないため、つながりません。

停電も続いていました。

裏庭にあるボート小屋も、倒木でぺちゃんこになってしまいました。

そして湖の上には、霧がかかっていました。

デヴィッドは、電話をかけるためと修理道具を買いに行くため、息子のビリーと隣人でニューヨークで一流の弁護士をしている黒人男性のノートンを車に乗せ、町の大型スーパーに出かけます。

妻のステファニーは、留守番をしていました。

スーパーに着いたデヴィッドは、駐車場に車をとめ、ビリーに買い物のメモを渡すとノートンと先にスーパーに行かせます。

その間デヴィッドは、公衆電話を使って電話をかけようとしますが、つながりません。

締め切りを延ばす連絡ができなかったデヴィッドは、店内に入りました。

スーパーはいつもより人が多く、皆同じく買い出しのために集まっているようでした。

レジにも長い列ができています。

混雑する店内では、皆が昨日の嵐の話題で盛り上がっており、その中には、休暇中の軍人が3人いました。

スーパーの外では、パトカーや消防車がサイレンを鳴らしながら通過していきます。

その後町の警報のサイレンが鳴り響きました。

すると突然、鼻血を出した初老の男性・ダンが店内に駆け込んできて、「霧の中から何かが現れた」と言いました。

皆が外を見ると、スーパーの駐車場が霧で覆われ始め、あっという間に町を濃霧が包みこんでいきました。

さらに、ダンと入れ替わりに外に出た男性の悲鳴が聞こえ、驚いた人々は、スーパーの扉を閉めます。

落ち着く間もなく今度は、スーパー全体が揺れ始めました。

揺れは1分ほどで収まりましたが、天井の板がはがれ、蛍光灯が派手に揺れました。

混乱する人々の中で情報が錯綜します。

「地震だ」という人もいれば、「霧は隣町の工場からでた化学物質の雲で、さっきの揺れは化学薬品が爆発した衝撃だ」と言う人もいます。

狂信的な女性信者のカーモディは「とうとう最後の審判の日がきた」と声高に叫びました。

そんななか弟の面倒を8歳の娘にみせているという女性が、家に残してきた子供たちを心配し、誰か家まで送ってくれと呼びかけます。

しかし誰も送ろうとはしません。

女性は皆の制止を振り切って、霧の中を去っていきました。

デヴィッドは、ビリーをあやしながら霧が晴れるまで様子見でスーパーに留まることにしました。

デヴィッドは、学校教師のアマンダと、眼鏡をかけた初老の女性・レプラーと同じ場所で休んでいます。

ビリーは不安から、赤ちゃん返りし少し発熱もしていました。

デヴィッドは、ビリーに毛布を用意しようとスーパーの裏手倉庫に向かいます。

倉庫についたデヴィッドは、発電機がショートして煙を出しているのを見つけ、停止させます。

すると発電機が停止したため、倉庫内が停電してしまいました。

携帯電話のライト機能で照らしながら、倉庫内をチェックしたデヴィッドは、シャッターが何かに押されて波打っているのを見つけます。

外に何かいる気配を感じたデヴィッドをよそに、一緒に倉庫に来ていた若い男性店員のノームがシャッターを開けて外に出ようとします。

デヴィッドは、シャッターを開けたら何かが入ってくると忠告しますが、発電機からの煙を外に出したい一心だったノームは、中年男性のマイロンとともに、デヴィッドの発言を無視します。

シャッターを1mあけたところで、外から巨大なタコの触手のようなものが現れて、ノームの足に絡みつきました。

その触手には、トゲが生えており、巻きつかれると肉が削げ落ちます。

慌ててデヴィッドはノームの手を取り、デヴィッドと親しいスーパーの副店長のオリーが斧で触手を退治しょうとしますが、間に合わずノームは霧の中に飲み込まれました。

急いでシャッターを閉め、最後に挟まった触手をオリーは、斧で切断しました。

デヴィッドたちは、外に何かいることを確信し、発電機を再稼働させることを断念します。

外にいる異形の物体がいることを他の客につげようと、デヴィッドとオリーは考えます。

そのためには、説得力のある人物が必要だと思い、一流弁護士であるノートンに頼むことにしました。

しかしノートンは異形の物体の存在を信じず、証拠を見せるから倉庫に来てくれと言っても応じません。

副店長のオリーは、店にいる客に「霧の中に危ない何かがいる」と説明しますが、誰も信じません。

さらに店長のバドに客を動揺させるなと叱られてしまいますが、デヴィッドやオリーに必死の訴えに、バドを始め有志の4名が倉庫の触手を見に行くことになりました。

バドたち4名は、触手を実際に確認し、態度を豹変させますが、他の客はますます不安に苛まれていきました。

気が付くと客の中に4つの派閥ができていました。

ノートンを筆頭とする外に出たい人たち、デヴィッドは始め状況を把握し臨機応変に対応したい人たち、カーモディが先頭に立つ最後の審判の日を受け入れる人たち、特に何も考えていない人たち、この4つのグループに分かれていました。

皆は、スーパーの表口が全面ガラス張りであることに不安を感じ、手分けして肥料袋やドッグフードを土嚢代わりに積み上げていきました。

以降は結末に向けてネタバレを含みますので、結末を知りたくない場合は飛ばしてください。

夜が近づいてきました。

デヴィッドは、液体燃料とモップでたいまつを作ります。

アマンダは夫に持たされていた護身用の銃を、射撃チャンピオンの腕前を持つオリーに渡しました。

そんななかノートンは、救援を求めに出ていくと言い出します。

デヴィッドたちは、反対しますが、意志の固いノートンたちを止めることができず、協力することにしました。

ノートンを先頭にした十数人の人たちは、腰にロープを巻き付け、一列になって町の中心部を目指して歩き始めます。

そのロープをデヴィッドたちが持ち、最後は初老の男性の腰に巻き付けてありました。

ノートン一行が消えてからも、ロープはしばらく動いていましたが、ある時急に動きが止まり、垂れ下がってしまいます。

次の瞬間、ロープはスピードを増し、持っていたデヴィッドの手が切れるほどの勢いで動きます。

男数人でロープを引っ張り綱引き状態になります。

やがてロープは、空高く持ち上げられました。

デヴィッドたちが反応のなくなったロープをおそるおそる手繰り寄せると、途中から血染めのロープになり、先端についていたのは、男の下半身でした。

驚いたデヴィッドたちは、スーパーのドアを閉めます。

ついに夜になりました。

灯りは緊急用に取っておこうということになり、ろうそくの火で皆過ごしています。

ただ駐車場を別回線になっており、タイマーで駐車場が明るく照らしていました。

しかし濃霧なので、何がいるのか見えません。

そこに駐車場の光に誘われて、体調50センチを超す巨大なイナゴやそれを捕食しようとする翼竜のようなものがやってきて、スーパーのガラスを破って中に入ってきてしまいます。

若いレジ店員のサリーは、巨大イナゴに首をかまれ、毒が身体に入ってしまい死にました。

ジョーはたいまつを使って翼竜に火を放ちますが、ジョー自身も火を浴びてしまいます。

火をつけられた翼竜は、店内を飛び回り、皆は消火に追われました。

短髪の初老の女性ハティは、絶望し服毒自殺してしまいます。

デヴィッドは、やけどを負ったジョーのために、抗生物質と痛み止めの薬を隣の薬局まで、オリー、レプラーらとともに取りに行きます。

薬は手に入りましたが、薬局内で軍人の黒人男性が蜘蛛の糸に絡み取られているのを発見します。

男性はまだ息があり、デヴィッドたちは救おうとしますが、蜘蛛の糸は頑丈でビクともしません。

男性は謝罪を続けていました。

やがて男性の腹や口から大量の子蜘蛛が孵化しました。

そこに体調50センチから1メートルはある親蜘蛛が現れます。

蜘蛛が放つ糸は固く、触れると布が溶けました。

初老の女性レプラーがスプレーとライターを使い、親蜘蛛を退治すると、デヴィッドたちは慌てて退散しました。

デヴィッドたちが薬局から戻ると、店内の雰囲気がすっかり変わっていました。

精神のバランスが崩れ、終末論を唱えるカーモディが客を支配しています。

デヴィッドたちは、スーパーを出て、デヴィッドの車で脱出しょうと考えていました。

そのために詳しい情報が必要になり、休暇中の3人の軍人に聞きに行くことにします。

3人のうち2人は、首つり自殺していました。

残った軍人のジェサップ2等兵は、皆の前で「アローヘッド計画」について説明させられます。

この世界は、異次元の世界に囲まれていて、そこに「窓」を開けて観察する計画だったのですが、事故があり「窓」が「扉」になってしまい、向こうの世界の生き物がこちらの世界に来てしまったのです。

カーモディはジェサップ2等兵を責め立て、カーモディ信者のビルがジェサップ2等兵の腹を包丁で刺すと、カーモディの信者たちが胴上げをしてジェサップ2等兵を店の外に出します。

そこに巨大なカマキリがやってきて、ジェサップ2等兵を捕らえ連れ去ってしまいました。

カーモディ信者たちの異常な行動に恐怖を感じたデヴィッドは、早朝逃げ出すことを決めます。

夜が明け、食料をもって逃げようとするデヴィッドでしたが、包丁を持ったカーモディ信者たちに囲まれてしまいます。

信者たちは、息子のビリーを生贄に差し出せと言いますが、オリーがカーモディに向かって発砲してしまいます。

カーモディは、腹と眉間を撃たれ動かなくなってしまいます。

信者たちは、突然の光景に呆然としており、そのすきにデヴィッド、ビリー、オリー、アマンダ、レプラー、ダン、マイロン、バド、コーネルがスーパーから逃げ出します。

駐車場に出ると、オリーが巨大なカマキリにやられ、マイロンとコーネルは、巨大蜘蛛に殺されてしまいます。

バドは、車まで行けずスーパーに引き返しました。

車に乗れたのは、デヴィッド、ビリー、アマンダ、ダン、レプラーの5人でした。

デヴィッドは、妻のステファニーを迎えに自宅に向かいますが、ステファニーは蜘蛛の糸に絡めとられてすでに死んでいました。

そのまま一同は、ガソリンが続く限り車を走らせます。

道中、スクールパスやパトカーがありましたが、蜘蛛の巣が張られていました。

地響きがして車を止めると、数十メートルはあろう6本足の何かが通過していきます。

やがてガス欠になり、車内に沈黙が立ち込めます。

息子のビリーは眠っており、あとの大人が考えることは皆同じでした。

自殺でした。

しかし銃に残った弾は、4発しかありませんでした。

デヴィッドは「僕は何とかする」と言い、息子のビリーを含めた4人を射殺します。

4人を殺し、号泣するデヴィッドは、車外に出て「来い」と異形の生き物に向けて大声で叫び続けました。

しかし生き物は現れず、代わりにゆっくりと戦車が姿を現します。

事態が呑み込めずあっけにとられるデヴィッドの横を、軍が救助した人たちの車や装甲車が次々と通過していきます。

その中には、最初に店を出た女性の姿もありました。

軍隊は火炎放射器で、蜘蛛の巣を焼き払いながら進みます。

次第に霧も晴れてきました。

デヴィッドは、後悔の念にかられながら叫び続けました。

その後ろで救助の軍人2人が困りつつ見守っていました。

ミストの感想

 

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衝撃のラストに胸が苦しくなりました。

まさかこんな後味の悪い、絶望的な展開が待っていようと思ってもいませんでした。

何よりもすごいところは、何が正しくて何が間違っていたのか、明確な正解を提示していないところです。

デヴィッドはあとちょっと待っていればみんな助かったのに、最初に逃げた女性のようにすぐにスーパーから逃げ出せば助かったのにと思ってしまいますが、それはあくまで結果論であって、正解は誰にもわかりません。

この曖昧さが本作の最大の魅力ではないでしょうか。

衝撃のラストが話題になりがちですが、キャラクターの描き方、ドラマの展開や映像表現は見事で、一本の映画としても良作です。

これから見る人は、しっかりと覚悟をもって見ることをおすすめします。

ミストのキャストは?

デヴィッド・ドレイトン役(トーマス・ジェーン)

 

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アメリカのメリーランド州出身のトーマス・ジェーンは、高校を卒業後ハリウッドに移りますが、ホームレスとして生活していたことがあるそうです。

その苦労のかいもあって、デビュー後映画を中心に活躍していきます。

本作では、自分の息子を手にかけてしまう主人公のデヴィッドを熱演しました。

アマンダ・ダンフリー役(ローリー・ホールデン)

 

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アメリカ出身のローリー・ホールデンは、10代で出場したモデルコンテストで優勝した経験をもっています。

その後、大学で演劇を学び、テレビドラマでデビューします。

本作では、主人公のデヴィッドとも顔なじみで、逃げ込んだスーパーで息子のビリーの面倒を見てくれる重要な役を熱演しました。

まとめ

 

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ハリウッド映画「ミスト」のあらすじについて紹介しました。

全く希望のない絶望的なラストですが、シナリオを書いた監督のフランク・ダラボンは「どんなに絶望的な状況になっても最後まで希望を捨てるな」という前向きなメッセージを込めています。

表面的にはわからない深いメッセージが込められているSFホラー映画の傑作です。

興味のある方はぜひご覧になってみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。