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ワイルドスピード/ジェットブレイク延期で日本公開日はいつ?あらすじとキャスト情報も

「ワイルド・スピード(原題:Fast and Furious)」の第1作がリリースされたのは2001年。それから約20年の間に、この人気カー・アクションシリーズは、スピンオフも含めた8作もの続編が作られてきました。

走り屋たちが改造車でスピードを競うストリートレースを舞台とし、ポール・ウォーカー演じる潜入捜査官ブライアンと、ヴィン・ディーゼル演じる走り屋ドミニクとの熱いバトルから始まったこのシリーズ。回を追うごとに、過去シリーズに登場したアウトローたちを仲間として取り込んでいき、「チームミッション」としての物語が展開されていきました。

アクションシーンの激しさも時代と共にエスカレートする中、今作の予告編を見ると、ちょっともう、本来の車の機能って何だったかな?と現実を軽く忘れられそうなシーンが山盛りです。

崖から飛ぶ車!切れかけた吊り橋を爆走する車!もう何でもありといった感じで、いよいよシリーズ9作目に突入したこの作品の、あらすじや見どころ、キャスト情報などをご紹介します。

アニー
アニー
AT限定しか持ってない私がこの映画を観る資格はあるのかしら。
クリス
クリス
僕くらいになると仮免3回落ちて10年ペーパーだけど、ワイスピシリーズはこれまで全作観てきたよ。
アニー
アニー
…あなたの「ワイスピ」呼び、なんかイラっとするのは何故なのかしら。
クリス
クリス
言ってくれるじゃないかアニー、いいのか?これでも僕はS字・クランクに関しては地獄を見てきた男だぜ?

「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の公開日

この作品の全米での公開は、2020年5月22日が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響により延期され、現在では2021年4月2日が予定されています。日本での公開も2020年の5月29日が予定されていましたが、全米での日程変更にともない延期が決定しています。

現在のところ日程は調整中ということで、配給元の東宝東和は、決まり次第発表するとのコメントを出しています。しかし全米での公開日を考慮すれば、2021年の4月以降になることは間違いないでしょう。ほぼ1年も先延ばしにされることになり、ファンにとっては待ちくたびれてしまいそうな状況ですが、先の楽しみができたと思って気長に待つしかありません。

公開延期について、ワイルド・スピードの製作側からファンに向け、ツイッターでメッセージが送られています。

「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」のあらすじと見どころ

前作「アイスブレイク」から5年後。ドミニクは、前作で敵・サイファーの手下に命を奪われた元恋人エレナの残した息子、ブライアンを、パートナーのレティと共に育てていました。そんなある日、ブライアンが何者かによって誘拐されます。誘拐犯はドミニクの実の弟である、ジェイコブでした。ドミニクは、ジェイコブがサイファーの手下となっていたことを知ります。

兄ドミニクに敵対心を抱くジェイコブは、ドミニクだけでなくその仲間たちにも攻撃を加えます。ドミニクは自身の過去の罪と向き合いながらも、仲間たちを守るために弟と対決することを選ぶのでした。

前作「アイスブレイク」では、ドミニクはかつての恋人であるエレナとの間にできた息子を人質に取られ、敵に利用されたのでした。前作での敵はシャーリーズ・セロン演じるサイバーテロリスト、サイファーでした。今回はそのサイファーに使われる、実の弟ジェイコブとの対決が物語の軸になりそうです。

このジェイコブ役を演じるのは、数々のタイトルを獲得した総合格闘家でもあるジョン・シナ。身長185センチ、体重114キロという巨漢の彼が、同じくガチムチマッチョのヴィン・ディーゼルとの格闘シーンを繰り広げるわけで、格闘技ファンなら胸アツなアクションシーンが展開されそうです。

そして予告編で「サプライズ」として登場したのは、死んだはずのハン・ルー!シリーズ3作目の 「TOKYO DRIFT」(2006)で、東京・渋谷のスクランブル交差点付近で何者かの車に激突され、車が爆発炎上し、死んだものだと思われていたハンが復活するのです。ハンは何故生きていたのでしょうか。その経緯がどう語られるのか注目です。

ハンのサプライズの他に、実は今作には更にもう一人、とある大物ゲストが用意されているとのことです。既に、「クイーン」(2006)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したヘレン・ミレンがゲスト出演することは既に明らかになっていますが、彼女だけにとどまらず、観客をあっと驚かせる誰かがカメオ出演するというのですから、これは期待が高まります!

「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」のキャスト

ドミニク・トレット役(ヴィン・ディーゼル)

 

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ニューヨーク州、ニューヨーク市生まれ。20代の頃はなかなかオーディションにも通らず、俳優としての下積み時代は長かったディーゼル。しかし、その困難をテーマにした自伝的映画「Multi-Facial」(1994)の脚本・監督・主演を務めたところ、スティーブン・スピルバーグ監督の目に留まり「プライベート・ライアン(Saving Private Ryan)」(1998)の兵士役を得て31歳でハリウッドデビューを果たしました。

「ワイルド・スピード(Fast and Furious)」(2001)の第1作がヒットして以降、このシリーズはディーゼルの代表的作品となりました。最近ではヴァリアント・コミックスの人気キャラクターの実写版、「ブラッドショット」(2020)の主演を務めるなど、肉体派俳優として不動の地位を築いています。

私生活では、2人の娘と1人の息子を持つパパでもあるディーゼル。インスタグラムには子供たちと一緒の写真も多数載せていて、良き家庭人でもある姿を見せています。

5歳になる次女の名前はポーリーン(Pauline)といい、これは2013年に事故死した僚友、ポール・ウォーカーにちなんでつけたとのことです。そのポーリーンちゃんのリクエストにより、ヒップホップミュージシャンのカーディ・Bが今作にカメオ出演することになったというエピソードがあります。娘にメロメロな様子が伝わってきますね。

シリーズのプロデューサーでもあるディーゼルは、このワイルド・スピードシリーズは、10作目まで作るという計画を立てており、既に今作に続く最後の物語の撮影計画があるということです。そしてそれは、亡き僚友との約束でもあったのです。

2013年、ワイルド・スピードシリーズが第6作までリリースされていた当時、ディーゼルはウォーカーと共にUSA Todayのインタビューを受けていました。その際に、ウォーカーはディーゼルに「何作までやってみたい?」と尋ね、ディーゼルは「10作だな」と答えたのです。その時のことを、彼はこう回想しています。

「彼は満面の笑みを浮かべて『なんだって?!そんなの無理に決まってる!』って言ったんだよ。でも、その夜の後、私は彼に、やってみせると改めて約束したんだ。このことは、他の誰かには大した意味のあることじゃないかも知れない。しかし私にとっては、私の兄弟である彼に約束したことなんだよ。だからできることなら、叶えたいんだ。」

引用:Showbiz Cheat Sheet

2001年から2013年まで、7作に渡って共演した僚友との約束。最後の物語にたどり着くまでの1作。そんな強い思いが、今作には込められているのでしょう。

レティ・オルティス役(ミシェル・ロドリゲス)

 

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テキサス州、サンアントニオ出身。映画デビューは、女性ボクサーが主人公の「ガールファイト (Girlfight)」(2000)で、ロドリゲスは350人のオーディションを勝ち抜いてこの役を射止めました。同作での演技が高く評価され、Independent Spirit Awardなど複数の映画賞を受賞しています。

映画デビューの翌年、「ワイルド・スピード(Fast and Furious)」(2001)のレティ役として出演して以降、彼女も同シリーズの常連メンバーとして、今作を入れて続編5作品に出演しています。かつて、私生活ではヴィン・ディーゼルと実際に交際していたこともある彼女が、作中では今もドミニクのパートナーであるのは興味深いことです。

実はロドリゲスは第1作の脚本について当初、納得できないことがあり、内容を変更してくれるよう制作側に要求したそうです。変更前の脚本では、ドミニクとブライアンがレティを巡って三角関係になるという筋書きがあったそうで、それはロドリゲスにとっては違和感がある内容でした。

変更が聞き入れられなければ役を降りてもいい、と考えていたという、当時新人のロドリゲス。幸いなことに彼女の提案は受け入れられ、第1作は無事に撮影を終えたということです。

彼女のこの提案は、その後のドミニクとブライアンとの友情を確かなものにする上でもプラスに働きました。制作側は、彼女が勇気をもって指摘してくれたことに、結果的に感謝したという逸話があります。

その後もロドリゲスは女性キャラクターの描かれ方に不満を不満を感じたことがあったようで、度々シリーズの出演を降りようかと感じたそうです。しかし彼女の主張は受け入れられ、レティの役割は作品の中で存在感を持つようになり、女性の敵キャラ(サイファーなど)も登場するようになりました。女性キャラだけのワイルド・スピードのスピンオフ作品の計画すら噂されています。

主な客層が男性に偏りそうなワイルド・スピードシリーズの中で、女性キャラクターの扱われ方に納得できなかったというのは、最近のフェミニズムのムーブメントを象徴するようなエピソードです。しかし彼女の提案の数々が、結果的に作品をより良いものにしたというのは建設的な行動であったと言えるでしょう。最新作でも彼女の活躍に注目です。

ハン・ルー役(サン・カン)

 

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ジョージア州、クラークストンにて韓国系移民の両親のもとに生まれました。カリフォルニア州へ移住後は、大学在学中に、法律の勉強をやめて演技を学び始めました。当時、アメリカの芸能界でアジア人は非常に少なかったことから、両親は彼が俳優を目指すことを非常に反対したそうです。

しかし両親の予想とは逆に、カンは30歳の時にジャスティン・リン監督の「Better Luck Tomorrow」(2002)のハン・ルー役で映画デビューを果たし、数々のアメリカのドラマや映画で活躍するようになります。そしてワイルド・スピードシリーズでの初登場は、「Tokyo Drift」(2016)。

Tokyo Driftで何者かに車をぶつけられ、爆発炎上した車の中で絶命したかと思われていたハン。のちに、車をぶつけたのは「Sky Mission」(2015)で登場した、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウであったことが明らかになります。

しかしこのデッカードが前作「アイスブレイク」でドミニクの側について戦い、ドミニクファミリーの一員になったことから、ハンのファンが「これではハンが報われない」と怒りの声を上げることになりました。

その結果なのか、今作ではサプライズとして実は生きていたハン。ファミリーの一員として復帰したことについて、カンは次のように心情を語っています。

「感慨深いなあ、まるで家族のもとへ帰ってきたような気がするよ。最後に出演した時以来、僕の人生で欠けていた人間関係だったからね。」

引用:Los Angeles Times

ハンの扱われ方に憤るファンの「ハンに正義を(Justice for Han)」という声が、これほど影響力を持つとは最初予想しなかったというカン。その声を受けて復帰してきた今作では、デッカードの攻撃からどのように生き延びたのか、その経緯が明らかになるとあって目が離せません。

ジェイコブ・トレット役(ジョン・シナ)

 

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マサチューセッツ州、ウエストニューベリー出身。1998年、21歳の時にボディービルダーになるためカリフォルニアへ移住し、1999年にプロレスラーとしてカリフォルニアのプロレス団体、アルティメット・プロレスリング(UPW)からデビューしました。

その後、ラッパ―系レスラーとして話題となり、アメリカでのプロレスリーグの複数のタイトルを獲得。世界リーグのチャンピオンにもなるなど華々しい活躍をしてきました。

シナの映画デビューは、プロレス団体WWEが経営する映画会社、WWEスタジオの企画・製作によるアクションコメディ映画「ネバー・サレンダー 肉弾凶器(原題:The Marine)」(2006)。現役レスラーの繰り出す迫力あるアクションが話題となり、映画初主演にしてWWEスタジオ製作の映画では、過去最高の売り上げを出す結果となりました。

その後は数々の映画やテレビドラマに出演し、俳優としてのキャリアも築いたシナも現在42歳となり、そろそろレスラーとしては引退を考えている様子です。今作への出演が決まった経緯は、プロデューサーでもあるヴィン・ディーゼルの「ひらめき」がその理由だったようで、ディーゼルはインスタグラムで次のように話しています。

「ちょっとヘンに聞こえるかも知れないけど、時々天国のパブロ(ポール・ウォーカーの愛称)が、誰かを私に送ってくれるような気がするんだよね。また新たな、真実のために戦う戦士をさ。そして今日、パブロなら寄越したであろう人間が、うちのジムへやってきたのさ。」

引用:News 18

つまり、シナを一目見て、彼がジェイコブ役に最適であるというインスピレーションを得たということなのでしょう。また、新型コロナウイルスの影響により、本作のリリースが約1年も延期されてしまったことに関して、シナは以下のようにツイートしています。

(訳:危機と不確実な状況は、パニックを生むもととなる。私たちには感情があるけれど、それが良いものか悪いものなのか、認識しなければならない。しかし特に不安の中においては、私たちの頭脳と、論理的な考え方が大きな味方となるだろう。)

先の見えない状況の中でも、理性を失わずに正しく物事を考えよう、と訴えるシナ。ワイルド・スピードシリーズへの出演が決まったことを、とても喜んでいたという彼にとっては、大幅な延期は残念なことでしょうが、それでも人々に向けて冷静になるよう促しています。来年の公開時には、その活躍を存分に楽しませてくれそうです。

「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の監督は?

 

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本作の監督を務めたのは、ジャスティン・リン。台北の出身です。8歳の時に両親と共にアメリカ、カリフォルニアへ移住し、UCLAでテレビ放送や映画撮影について学びました。

監督としてのデビューは、UCLAの卒業生クエンティン・リーと共に製作した「Shopping for Fangs」(1997)。ソロデビューは「Better Luck Tomorrow」(2002)で、この時に、ハン・ルー役をサン・カンが努めています。この作品は高く評価され、トロント国際映画祭に出品されるなどし、複数の映画賞にノミネートされています。

ワイルド・スピードシリーズの作品では、第3作の「Tokyo Drift」(2006) が初監督作品でした。この作品は当初、「仏像とゲイシャ・ガールの周りを車がドリフトする」というコンセプトの脚本でしたが、リン監督はこの原案を却下し、西洋世界がイメージするステレオタイプの日本でなく、より現代的な日本の物語を描こうとしたと言います。

リン監督はこの他、2009年の「ワイルド・スピード MAX」と2011年の「ワイルド・スピード MEGA MAX」の監督も務めています。しかしTokyo Drift以降の作品の監督は、オファーは受けつつも最初はするつもりがなかったそうです。その考えを変えたエピソードについて、リン監督は次のように話しています。

「僕とサンがレストランで食事をしていた時、何人かラテン系の子供たちが寄ってきて、ハンの大ファンです!って言ったんだ。もう、押し寄せる感じでね。2006年のことだよ、まだネットも今ほど活発でない。その時に、ああ、ハンというのは本当に人々との間にこれだけの繋がりをもった存在なんだな、って感じたんだよね。

その後車で戻っている時、『ハンが死んだのは残念なことだよなあ』って僕が言ったら、サンがこっち向いて『彼は死ななきゃならないかな?』と言ったんだ。そして僕らはドミニクとハンの関係について語り合った。それから僕は、スタジオに電話して『僕はやるよ、ハンを呼び戻さなければならないんだ』と言ったんだ。彼らは『はあ?何言ってんですか』って感じだったけどね。」

このようにハンというキャラクターに思い入れがあるリン監督にとって、前作「アイスブレイク」(2017、監督はゲイリー・グレイ)で、ハンを殺したデッカードがドミニクファミリーの一員となり、最後にのんびり他のメンバーとバーベキューを囲むという設定には、強い憤りを覚えたといいます。

「『デッカード・ショウがバーベキューだと?畜生!なんでまたそんなクソなことになってんだよ!』とそのニュースを持ってきた相手に僕は叫んだね。第8作は本当に狂った展開さ。ハンは特別な男だ。アジア系アメリカ人として、僕は胸が張り裂けそうな思いがしたよ。(中略)

僕がこのシリーズの監督を再びやろうと思ったのは、ジェイコブの登場というアイデアを気に入ったからだ。しかし感情的なレベルでは、ハンの存在かな。」

引用:Esquire

ハリウッドでは、アジア系の監督も、アジア系の俳優もまだまだマイノリティーです。監督自身、これまでのキャリアの中では、何度も悔しい思いを味わってきたと言います。そんな中、同じアジア系であって、人々に愛されるキャラクターであるハン・ルーという存在には、特別の思いを抱いてきたことが伺えます。

ワイルド・スピードシリーズは、アフリカ系の血を引く主役のドミニクをはじめ、ヒスパニック系のレティ、アジア系のハンなど、多様な人種で構成されたチームが活躍する、ハリウッドの中では珍しい部類の映画です。

昨今の人種差別反対運動が活発化する中、この映画の公開が来年に延期されたことは、実にタイミングが悪く、世界の人々にとっては大きな損失であるかも知れません。リン監督が復活を心から願って実現させたハン・ルー。その姿がスクリーンに現れ、ドミニクとがっしりとハグを交わす様子は、きっと人々に喜びをもたらすことでしょう。

「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の前評判

ワイルド・スピードシリーズのファンたちの、公開延期を悲しむ声や、期待のほどを現したツイートの数々です。


(訳:ワイルド・スピード9の公開日、今日だったはずなのになあ…)


(訳:ハンがワイルド・スピード9に戻ってきた本当の理由)

まとめ

  • ワイルド・スピード/ジェットブレイクの日本公開は、2021年の4月以降になる可能性が高い
  • 大物ゲストのカメオ出演、そしてサプライズゲストの登場に注目
  • ファンが願ってきたハン・ルーの復活が見られる

世界のファンが待ち望む、シリーズ第9作目のワイルド・スピード。亡き僚友への誓い、女性キャラクターの地位向上、そして人種の壁を打ち破りたい気持ち。この映画に関わる人々の、それぞれの思いが詰まった作品に仕上がっています。公開が待ち遠しいですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。