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映画フリーガイの日本公開はいつ?あらすじや見どころも|主演はライアン・レイノルズ

モブキャラクターは原則として名前を持たず、「群衆」として扱われる。漫画やアニメの中で、名前が明かされるキャラクターの背景に描かれる、偶然そこに居合わせた通行人達などが、モブキャラクターの典型的な例である。 ――Wikipediaより

この定義の通りの立場にいた男が、ある日自分がモブキャラであることに気付いてしまったことから始まる、痛快アクションコメディ。デッドプールでお馴染みの、ライアン・レイノルズ演じる新感覚ヒーロー、「ガイ」が世界を救う話題作「フリー・ガイ」は、日本でもこの冬の公開が決定しています。

既に国内外の映画ファンの期待を集めているこの作品の、詳しい内容やキャスト情報をまとめてお届けします。

映画ファンA
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私たちもこうやって毎回映画のことばっかり喋ってるけど、実は映画紹介サイトの中のモブキャラっていう可能性もあるわよね。
映画ファンB
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おいおい、そんなわけないだろう。まあ、僕らの表情が常に同じなことには若干疑問を感じてはいたけどね。
映画ファンA
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何だか怖くなってきたわ…はっ!あなたの持ってる飲み物、まさか毎回同じなの?!
映画ファンB
映画ファンB
落ち着くんだ!前回はコーラだけど今日はストロングゼロだよ!

(※日本の公式サイトのリンクが切れているため、上記のボタンはアメリカの公式サイトにリンクしています。)

「フリー・ガイ」の公開日

この作品は、アメリカでは新型コロナウイルスの影響により、当初の予定より延期された2020年12月11日の公開が決定しています。日本では2020年8月14日公開予定だったのですが、アメリカでの公開延期に伴い、日本での公開も延期が決定しています。

新たな予定はまだ発表されていませんが、全米での公開が12月ということは、日本でもその頃か2021年1月以降になる可能性があります。

日本では自粛も緩和され、映画館が再びオープンとなってきている中、この大幅な延期は大変残念なことですね。クリスマスの頃には観られることを願って、楽しみに待ちましょう。

「フリーガイ」のあらすじと見どころ

「フリー・シティ」という仮想世界のゲームの中で、銀行員の「ガイ」は毎日車に轢かれたり、強盗に入られたりしながら、若干退屈に思いつつも、それを疑問に感じず暮らしていました。

しかし、ゲームプログラマーのミリーとキースが作ったコードが、ゲームの中に挿入されたことにより、ガイは自分の生きる世界がビデオゲームであり、自分はその中の名も無きモブキャラであることに気付きます。

ガイはゲーム開発者がその世界を閉鎖する前に、ゲームをセーブするため、自らヒーローとなることを決意するのでした。

ゲームの中のキャラクターが、ゲームの世界を救うために活躍する映画というと、最近ではアニメ映画「シュガー・ラッシュ(原題:Wreck-It Ralph)」(2012)と「シュガー・ラッシュ:オンライン(原題:Ralph Breaks the Internet)」(2018)が記憶に新しいところです。

しかしシュガーラッシュのキャラクターたちは、まごうことなき主役でしたが本作の主役は「ガイ」、言い換えれば「男A」とか「通行人その1」とかそんな感じの立場のモブキャラです。それを演じるのが、「デッドプール」シリーズでヒーローを演じたライアン・レイノルズ。

「ガイ」という役についてレイノルズは「今まで演じた役の中で一番好きだ」とColliderのインタビューで話しています。またショーン・レヴィ監督と共に「この映画は、現代版のバック・トゥー・ザ・フューチャーだ」と語り、それはあの作品と同じくらい、アクション、コメディそして冒険が組み合わさった作品に仕上がっているからだとのこと。

デッドプールと比較すると、非常にイノセントな雰囲気のヒーローが活躍するこの映画。日ごろ、日常に不満を感じつつ「異世界転生して輝きたい!」と内心願っているようなタイプの方には、是非おススメしたい作品です。

「フリーガイ」のキャスト

ガイ役(ライアン・レイノルズ)

 

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カナダ、ブリティッシュコロンビア州、バンクーバー出身。15歳の時にカナダのテレビドラマ「Fifteen」(1991)で俳優としてデビューし、映画デビューはカナダ映画の「Ordinary Magic」(1993)。以降、アメリカとカナダの映画やテレビドラマで活躍し、主にコメディ作品に出演するかたわら「ブレイド3(原題:Blade:Trinity)」(2004)や「ウルヴァリン: X-MEN ZERO(原題:X-Men Origins: Wolverine)」(2009)など、アクション映画にも出演するようになりました。

2016年、「デッドプール(Deadpool)」の主役、ウェイド・ウィルソン役を演じて大人気となり、その後の続編「デッドプール2」(2018)も大ヒットするなど、デッドプールはレイノルズの当たり役となりました。デッドプールの演技が評価され、2017年のPeople’s Choice Awardsで最優秀俳優賞を受賞しています。

今作の「ガイ」役についてレイノルズは、2つのコメディ映画からインスピレーションを得たと話しています。その2つとは、「チャンス(原題:Being There)」(1979)と、「エルフ 〜サンタの国からやってきた〜(原題:Elf)」(2003)。どちらも、やや頭の回転は遅いけれども、純粋で、ひょうきんな主人公が活躍する物語です。

今作の「ガイ」も、それら2作品の主人公のようにイノセントな人物であることは、予告編からも垣間見ることができます。プログラマーのミリーに、
「ゲームの世界では、何だってやりたいことができるのよ、人を殺すことも」
と言われ
「僕は、罪もない人を殺したりしないよ」
と答えたり、
「このゲームの世界を作った奴はクソ野郎なのよ」
と言われ
「えっ、君は神様に会ったのかい?それで彼はクソ野郎なの?」
とキョトンとして答えるなど、「ガイ」、いい奴じゃん…と、観る者は皆、彼を好きになってしまいそうなキャラクターです。

本作でのプロデューサーとしても名を連ねるレイノルズは更に、この作品について次のように語っています。

「僕は、バック・トゥー・ザ・フューチャーを初めて観た時のような感じになる作品を作りたかったんだよ。願望が叶う可能性があり、面白く、しかし危険な賭けもあれば、心の熱くなるような場面もあるというような、そんな世界をね。」

引用:gamesradar

デッドプールのように、原作や第一作がある作品でなく、まっさらなオリジナル映画を撮ることは非常に新鮮なことであったとも話しているレイノルズ。「今までで一番好きな役だ」と語る、その魅力あふれる「ガイ」の活躍を見られるのが待ち遠しいですね。

ミリー役(ジョディー・カマー)

 

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イングランド・リヴァプール出身。15歳の時にイギリスのテレビドラマ「The Royal Today」(2008)で女優としてデビュー。その後、主にイギリスのテレビドラマに多数出演し、「Thirteen」(2016)でイギリス国内のメディアの複数の賞にノミネートされるなど、注目を集めました。

アメリカで放送されたBBCのスパイ・スリラードラマ「キリング・イヴ(Killing Eve)」(2018)での演技が高く評価され、英国テレビアカデミー賞主演女優賞(ドラマ部門)など多くの賞を受賞。映画では、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題: Star Wars: The Rise Of Skywalker)」(2019)でハリウッドデビューを果たしています。

本作のゲームプログラマーのミリー役(そしてゲーム内のアバターでもあるモロトフ・ガール)については、100人ほどの応募者によるオーディションを経て選ばれたというカマー。その役には、独特のアクセント(訛り)で喋ることが要求されていました。そのオーディションの様子を、プロデューサーでもあるライアン・レイノルズや、ショーン・レヴィ監督が次のように述懐しています。

レイノルズ:
「彼女はあるシーンで、3つのアクセントを使い分けたんだよ。その時、ショーンと僕は顔を見合わせて、『(オーディションは)もういいや、仕事に取り掛かろうぜ』って言ったのさ。」

レヴィ監督:
「ジョディはコメディ女優としては知られてなかったけど、私はその才能があると思ったよ。私たちは、単なるゲーム映画やコメディ映画を作ろうとしてたわけじゃないんだ。野心的で、痛切でもあり、人々に力を与えるようなものが作りたかった。だから、あの役には単なる面白い女優でなくて、真に優れた女優が求められていたんだ。その才能をコメディの中で発揮しながら、感情を込めて演じられる人がね。」

引用:gamesradar

このように、主演のレイノルズと監督から絶賛されているカマー。その演技力、そしてアクセントに注目したいところですね。英語圏に住まない観客にとっては、アクセントのある英語とそうでない英語の違いがわかりにくいかも知れませんが、彼女の話し方に意識を向けてみるのも、この映画の楽しみ方のひとつになるかも知れません。是非、字幕版で観てみたいところです。

バディ役(リル・レル・ハウリー)

 

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イリノイ州、シカゴ出身。スタンドアップ・コメディアンとしてキャリアを出発させ、テレビ出演は「Last Comic Standing」(2007)という、全米から集ったコメディアンの勝ち抜き戦の様子を映すリアリティ番組が最初でした(日本のR-1グランプリのリアリティ番組バージョンみたいなやつでしょうか…)。

その後、主にアメリカのテレビドラマやコメディーショーなどで活躍したのち、2017年にリリースされたホラー映画「ゲット・アウト(原題:Get Out)」で映画デビュー。また同作でMTVムービー・アワードの「コメディ演技賞」を受賞しています。

本作「フリー・ガイ」では、「ガイ」の親友であるバディを演じているハウリー。予告編では、銀行強盗の襲撃に遭いながら、床に伏せてガイと呑気な会話をしています。コメディアンの彼が、映画に更にどんな笑いの要素をもたらしてくれるのか、楽しみなところです。

キース役(ジョー・キーリー)

 

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マサチューセッツ州、ニューベリーポート出身。シカゴのド・ポール大学で演劇を学んだあと、100以上ものオーディションを受けましたが、なかなか役がもらえず、ケンタッキーフライドチキンやドミノピザなどのテレビCMに出る程度だったキーリー。

しかし、2016年からネットフリックスでリリースされた人気SFホラーシリーズの「ストレンジャー・シングス(Stranger Things)」でスティーブ役を得ると、セカンドシーズンとサードシーズンでも登場するなど、作中での存在感を高めていくようになりました。

映画デビューは「Henry Gamble’s Birthday Party」(2015)で、今作フリー・ガイは7作目の映画出演になるキーリーですが、今作での役どころはゲームプログラマーのキース。ショーン・レヴィ監督はストレンジャー・シングスの監督でもあったことから、今作以前から二人は既によく知った間柄だったようです。

レヴィ監督は、フリー・ガイのキース役のオーディション用に、キーリーが収録したビデオをライアン・レイノルズ宅へ持ち込み、レイノルズ夫人も一緒に3人で観たそうです。レイノルズ夫妻はストレンジャー・シングスの大ファンだったとのことですが、スティーブ役をしていた俳優が、果たして今回のキース役に向いているのかな?と思いながら観ていたところ

「3行か4行のセリフを言ったところで、彼に決めたんだ」

引用:Bostonglove

とレヴィ監督は話しています。キーリーはまさに、監督のイメージ通りのキャラクターを演じていたのでしょう。フリー・ガイの世界でどんな活躍を見せてくれるのか、期待が高まります。

「フリー・ガイ」の監督は?

 

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既に何度も名前が出ていますが、この作品の監督はショーン・レヴィ。カナダ、ケベック州モントリオールの出身です。

イェール大学で演劇を、南カリフォルニア大学で映画製作を学び、18歳の時に「Zombie Nightmare」(1986)で俳優としてデビュー。監督としてのデビューは「Just in Time」(1997)。その後、主にコメディ作品を手掛け、「ナイト ミュージアム(原題: Night at the Museum)」(2006)は日本でも大ヒット作となりました。

ジョー・キーリーの紹介でも触れましたが、2016年からはネットフリックスの「ストレンジャー・シングス」の監督を務めています。

本作の公開は、新型コロナウイルスの影響で大幅に延期されてしまいましたが、監督はこの作品がポスト・コロナの世界にこそ観てみらいたいものだと考えているようで、インタビューに対して次のような談話を出しています。

「ゲームの世界に閉じ込められて、自分ではコントロールしようのない状況に置かれているというガイの困難な立場は、現在、世界中で家の中で閉じこもっていざるを得ない人々の状況と、とても重なる部分があるよね。世界がとんでもない状況になる中、自分では制御できるものが何もないというね。

私たちはコロナウイルス以前の世界であっても、この映画が非常にタイムリーなものであると感じていたんだ。というのは、世界は既に政治的にも分極化された状態にあって、人々はみな、無力感を覚えていたからさ。どうやったら自分の置かれている状況をコンロトールできるのか?という比喩でもあるこの映画は、コロナ後の世界では、より時局に合ったものになるだろうね。」

引用:Appocalypse

モブキャラとして固定された世界の中から、自らヒーローとなることを選んで世界を救うために戦う。そんな「ガイ」の姿は、コロナによって傷ついた人々の心に、笑いと共に勇気を与えてくれるかも知れません。公開される頃までには、もう少し世界が平和になっていてくれることが強く願われます。

「フリー・ガイ」の予告編で流れている曲は?

予告編で流れるポップな曲、おそらくギリギリ平成一桁世代までなら、声を聞いただけで多くの人がマライア・キャリーの歌だと、調べなくてもすぐわかるかも知れません。

1995年にリリースされたこの「ファンタジー」が既に「懐メロ」カテゴリに入っているというのは、ある一定以上の世代には軽くショック、かつ隔世の感があります。「ファンタジー」は、マライア・キャリーの全盛期にミリオンヒットし、アメリカのビルボード・ホット100で8週連続1位にもなった曲です。

何故この曲が「フリー・ガイ」のサントラのひとつに選ばれたのかというと、歌詞の内容が「ガイ」の置かれている日常をよく表現しているからなのだそうです。その、一部を引用してみましょう。

There’s no beginning and there is no end
(始まりも終わりもないの)
Feels like I’m dreaming
(まるで夢を見ているみたい)
But I’m not sleeping
(だけど私は眠ってないの)

毎日ゲームの中で、その日その日を生きているガイの日常を、ポンと突き抜けた感じで明るく歌っているこの曲は、コミカルな予告編に実によくマッチしています。

マライア・キャリーも自身の楽曲の使用を嬉しく思っている様子で、インスタグラムではライアン・レイノルズ夫妻や自分の子供たちと一緒に撮った写真を載せています。

 

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「フリー・ガイ」の前評判は?

この作品の公開を待ち遠しく思う、国内外のファンがその心情をツイッターで呟いています。


(訳:フリー・ガイはまだ公開されてもいないが、既に俺の中ではトップ5に入る映画だぜ…)


(訳:ジョディのアクセント(訛り)、超セクシー。ほんと、彼女を見るためだけにフリー・ガイ観なきゃだわ)


(訳:じき公開されるフリー・ガイの予告編観たよ。面白そうだしコメディいいね。僕の子供たち、オンライゲーム好きだからこの映画も好きになりそうだな。公開うまくいくといいね)

まとめ

  • 「フリー・ガイ」の日本公開は、2020年12月11日以降になる可能性が高い
  • ライアン・レイノルズ演じる、モブキャラ出身のヒーローに注目
  • 「自分ではどうしようもない状況に置かれた時、人はどうあるべきか」という、コロナ後の世界に生きる人々への、レヴィ監督やキャストからの熱いメッセージのこもった作品となっている

コロナだけでなく、世界情勢は何かと不穏な状態が続いています。そんな今だからこそ、人々は単純に笑うことができ、そして希望を抱けるような明るい映画を、強く求めていると言えるでしょう。

この映画が予定通り12月に公開されれば、きっと楽しいクリスマスが迎えられるはず。まだ夏も迎えていませんが、先に待つ楽しみを胸に日々を送りましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。