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映画「ハニーボーイ」の公開はいつ?あらすじやキャスト、原作者シャイアラブーフの生い立ちも紹介

父に愛されたいがために人気子役として演じ続ける息子と、その息子を素直に愛せない父。そんな歪な父子関係と過去のトラウマを描いた、俳優シャイア・ラブーフの自伝的映画「ハニーボーイ(原題:Honey Boy)」。

ラブーフが、アルコール依存症のリハビリの一環として書いたこの脚本は、彼の友人である映画監督アルマ・ハレルが目にしなければ、映画として世に出ることはありませんでした。ラブーフの子供時代のトラウマを扱ったこの物語は、公開されるや世界で話題となり、各国の映画祭で34の賞にノミネートされ、9つの受賞に輝いています。

ハリウッドで最も注目される10代の俳優の一人、ノア・ジュプが子供時代の主人公を演じ、その繊細な心の描写が人々を驚嘆させたこの話題作は、日本でも間もなくの公開が決定しています。

この作品のあらすじや見どころ、キャスト情報に加え、シャイア・ラブーフがこの脚本を書くことになった経緯についても詳しくご紹介します。

クリス
クリス
子役の時に爆売れして、その後道を踏み外す俳優多いよね。
アニー
アニー
やっぱり人生であまりにも早くピーク迎えちゃうと、その後は落ちる一方なのかしら。切ないわね。
クリス
クリス
僕も、35歳でスターウォーズに出るまで大工で生計立ててた、ハリソン・フォードみたいな人間でありたいよ。遅咲き一択だ。
アニー
アニー
(咲く前提なのな…)

「ハニーボーイ」の公開日

この作品は、全国の映画館で2020年8月7日から公開されます(一部地域を除く。劇場情報はこちら)。

公式ツイッターアカウントの情報を参照すると、国内では7月14日にオンライン試写も予定されているようです。劇場情報を見る限り、この映画が観られる映画館は、比較的小規模なところが多いことがわかります。映画好きなら敢えて行きたい、こぢんまりとした映画館。この映画はまさに、そういう小さく静かな映画館でじっくりと観るのに相応しい上質な作品です。

とはいえ、まだまだコロナウイルスが猛威をふるっています!ぜひコロナ対策をしっかりとして、お気を付けてお出掛けくださいね。

「ハニーボーイ」のあらすじと見どころ

2005年、22歳のオーティス・ロートは人気映画俳優でしたが、アルコール依存症を患っていました。ある日オーティスは酔って交通事故を起こし、警官に抵抗して騒ぎを起こします。

オーティスはアルコール依存症患者のリハビリ施設へと送られます。彼はそこでカウンセラーのモレノ医師から、リハビリが完了する前に施設を出れば、刑務所へ送られることになると告げられます。モレノ医師はまた、オーティスにはPTSDの症状が見られると言いますが、オーティスはそれを頑なに否定します。

モレノ医師はそんなオーティスに、暴露療法を通じて過去と向き合うことを促します。リハビリを通じて、オーティスは子役として活躍していた12歳の頃や、彼に経済的に依存していた、元アルコール依存症患者の父との関係を思い出していくのでした。

この作品の脚本を書いた、俳優のシャイア・ラブーフは、実に複雑な家庭環境に育っています。後で詳しくその脚本が書かれた経緯、およびラブーフの生い立ちについてお伝えしますが、この映画が、かなり彼の人生を忠実に再現したものであることは間違いありません。

監督のアルマ・ハレルは、長編映画の監督としては本作品がデビュー作となります。ハレルはこの作品において、ラブーフが実際に育った状況に関してリアリティを追求するために、主人公のオーティスとその父が暮らすモーテルの正確な描写にこだわりました。

映画の終わりに、スタッフクレジットが流れますが、その後にラブーフの暮らしていた実際のモーテルの写真が映されます。それを見れば、映画の中でそのモーテルがいかに忠実に再現されているかがわかるようです。

ハレルがその細部のこだわりを見せたのは、ラブーフの置かれていた社会経済状況を正確に表現したいという思いからでした。作品の舞台となったのはロサンゼルスですが、ラブーフが育った環境は多くの人がイメージするロサンゼルスではない、荒んだものでした。その象徴となるのが、彼が父親と暮らした安モーテルだったのです。

そして最も注目すべきは、ラブーフが自分自身の投影であるオーティスではなく、父親のジェームズを演じているという点です。

子供の頃の自分にひどい扱いをした父の役を演じる。この構図は、ハレルがこの作品を映画化するにあたって、ラブーフに提示した条件だったそうです。そしてそれに同意したラブーフ。どのような心理があったのでしょうか。

父親の愛情を得たい息子と、そんな息子に経済的に依存しなければ生きていられない父。そして父はそんな自分のあり方を恥じながら、その葛藤を息子にぶつけて虐待し、愛が得られない息子は更に子役として期待に応えようとする――という、親子の共依存関係。

そんな難しい役どころを、繊細な表現で演じきったのが、ノア・ジュプという若い俳優です。彼はこの役をどう理解して演じたのでしょうか。そのインタビューは、キャスト紹介のところで詳しくお伝えします。

実の親との屈折した関係に悩む人間は、国や人種を問わず、どこにでも存在します。人間が最初に学ぶ最も基本的な人間関係というのが、親との関係です。それが何らかの形でこじれると、それはその人間の一生に大きく影響します。

親を憎み続ける人、あるいは最終的に赦す人。色々な親との関係があるでしょう。正解はありません。この映画で描かれているのは、多くの親子関係の中の、ひとつの例に過ぎません。しかし主人公と似た境遇に育っていて、客観的に自分を見つめてみたいという方は、この映画が何らかの答えを得るための、ひとつのヒントになるかも知れません。

「ハニーボーイ」のキャスト

12歳のオーティス・ロート役(ノア・ジュプ)

 

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イギリス、ロンドン出身。映画製作者の父と女優の母(ケイティ・カヴァナフ)の間に生まれ、10歳の頃から子役としてイギリスのテレビドラマに出演するようになりました。

「ナチス第三の男(The Man with the Iron Heart)」(2017)で映画デビューを果たし、同年ジョージ・クルーニーが監督した映画「サバービコン 仮面を被った街( Suburbicon)」にも出演。同作での演技を高く評価したクルーニーから、全米で大ヒットしたホラー映画「クワイエット・プレイス(A Quiet Place)」(2018)のマーカス役として推薦されました。

14歳の時点で本作「ハニーボーイ」は8作目の映画出演となるジュプ。この作品での演技は評論家の間で非常に高く評価され、2019年ハリウッド批評家協会の「23歳以下の俳優による最優秀パフォーマンス賞」を贈られています。

オーティスという役を演じることに関して、ジュプはインタビューで次のように答えています。

質問:一緒に出演している人物の子供時代を演じるというのは、どういう感じでしたか?

「信頼関係が鍵だったと思います。もし僕がシャイアのことを何も知らず、また彼の近くにいることに安心感を感じないままこの仕事をすれば、きっと恐ろしかったことでしょう。きっと思った通りの演技はできなかった。彼のことを知るっていうことが、最も大切なことだったように思います。

それに、オーティスというキャラクターは、僕らのものでした。彼(シャイア)は、僕らに任せてくれたんです。だから、僕らは彼を演じていたわけではなかったんです。」

質問:シャイアに対してどういう印象を持っていましたか?

「彼については聞いたことがありましたが、彼の映画を観たことはありませんでした。でも、この作品の脚本や、そのストーリーと登場人物にはとても惹かれました。シャイア・ラブーフという人の人生に加えて、この脚本は素晴らしいストーリーが、素晴らしい書き方で表現されています。もうこれは、シャイアがどうこうという問題ではなくて、僕にとってはオーティスと彼の置かれた世界が全てでした。」

引用:huck mag

非常に大人びた受け答えをするジュプ。ハレル監督は、リハーサルの段階から、ジュプとラブーフはよく一緒にいて、ジャグリングや手品を一緒にやったり、台本の読み合わせをしたりしていたと話しています。撮影が始まる頃には、既に良い信頼関係ができていたとのこと。二人のその良好な関係性が、緊迫した父と子の関わりのシーンの完成度を高めたのかも知れません。

22歳のオーティス・ロート役(ルーカス・ヘッジズ)

 

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ニューヨーク市、ブルックリンハイツ出身。父は、「ギルバート・グレイプ」(1993)などを手掛けた脚本家であり映画監督のピーター・ヘッジズです。

父親の影響で子供の頃から映画の撮影現場に親しんだヘッジズは、父の作品にエキストラ出演などしながら、徐々に演技の世界に興味を持つようになりました。

16歳の時に、ブルース・ウィリスやビル・マーレイなどが出演した映画「ムーンライズ・キングダム(Moonrise Kingdom)」(2012)で俳優としてデビュー。2016年、ケイシー・アフレック主演の「マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)」での演技が高く評価され、アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされました。

「レディ・バード(Lady Bird)」(2017)、「スリー・ビルボード(Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)」(2017)、「ある少年の告白(Boy Erased)」(2018)など、多くのヒューマンドラマ系作品に出演しては複数の映画賞を受賞またはノミネートされるなど、演技派の若手俳優としてハリウッドで存在感を高めています。

本作「ハニーボーイ」では22歳のオーティスを演じているヘッジズ。その役と、シャイア・ラブーフとの関わりについて、インタビューでは次のように話しています。

質問:ラブーフに何か質問したことはありますか?

「僕は、彼にたくさん聞きたいことがありました。たくさんありすぎて、覚えていないくらいです。ひとつ聞けば、彼の答え次第で更にもっとたくさんの質問が浮かんできました。僕はそれらから学ぶ必要があったので、もう構わず色々聞きまくりましたね。」

引用:huck mag

実はシャイア・ラブーフは元からヘッジズのファンでした。ヘッジズがこの役を演じることに同意した時、ラブーフの反応としては

「あり得ねえ、なんで君がこの映画に?君はアカデミー賞にノミネートされたような人じゃないか!他に何だってあっただろ、なんでまた、このイカれた映画に出ようと思ったんだ?」

というものだったそうです。しかし撮影後、ヘッジズとラブーフはすっかり仲良くなり、ヘッジズが度々ラブーフ宅を訪れて寝泊りしたり(家の合鍵を渡したらしいですよ!)、ラブーフの母親宅を尋ねたりという、ちょっとしたブロマンスな関係になっているとか(参照:Entertainment)。

ラブーフはヘッジズについて
「今まで一緒に演じた中では最高の俳優だよ。共演した中では誰よりも優れてる。怖いくらいだね。」
と絶賛しています。屈折した人生を送ってきたラブーフが、映画を通じてマブダチになったヘッジズ。彼がどのように若き日のラブーフを演じているのか、注目です。

ドクター・モレノ役(ローラ・サン・ジャコモ)

 

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ニュージャージー州、ウェスト・オレンジ出身。ピッツバーグのカーネギー・メロン大学で演劇を学んだ後、ニューヨークで舞台女優としてキャリアをスタートさせました。

26歳の時にリチャード・ギア主演の「マイルズ・フロム・ホーム(Miles from Home)」(1988)で映画デビュー。翌年出演した「セックスと嘘とビデオテープ(Sex, Lies, and Videotape)」(1989)での演技が高く評価され、、第5回インディペンデント・スピリット賞助演女優賞など複数の映画賞を受賞しました。

1997年から2003年にかけてアメリカで放映された人気テレビシリーズ「Just Shoot Me!」でも話題となり、1999年のゴールデングローブ賞にもノミネートされています。

本作「ハニーボーイ」では、オーティスにPTSDがあることを見抜き、暴露療法を促す医師、モレノを演じています。

「ハニーボーイ」の原作者、シャイア・ラブーフとは?

 

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ではここから、この作品の脚本を書き、オーティスの父親ジェームズを演じている、シャイア・ラブーフという俳優について詳しくご紹介しましょう。

ラブーフは1986年、カリフォルニア州、ロサンゼルスに生まれました。彼の母はダンサー、父のジェフリーはベトナム帰還兵であり、PTSDをもつアルコール依存症患者でした。父はまたドラッグの売人でもあり、ヘロイン中毒者でした。

ラブーフは3歳の頃にはピエロの格好をして、ホットドッグやアイスクリームを売る両親の手伝いをしていました。彼が5歳の時に両親は離婚。10歳になる頃までには、彼はスタンドアップ・コメディアンとして舞台に立つようになり、The Tonight Showといったアメリカのテレビ番組にも出演するようになりました。その後、数々のオーディションを受け、人気テレビシリーズのERやX-Filesなどにも出演する、人気子役となっていったのです。

2000年、ラブーフが14歳の時に、彼は2600人のオーディションを勝ち抜き、ディズニーチャンネルの人気ドラマシリーズ「おとぼけスティーブンス一家(Even Stevens)」のルイス役を獲得します。その撮影現場の近くに住むため、ラブーフは父親と共にスタジオ近くのモーテルに住み始めました。ラブーフの父親は、ディズニーから俳優の保護者として報酬を受け取っていたのです。

映画「ハニーボーイ」の中で描かれていることは、全て本当に起きたことだとラブーフは語ります。しかし、一点だけ、映画と事実とは異なる部分があるとも彼は話しています。映画の中で12歳のオーティスは、父親の自分への扱いが変わることを期待しています。しかし現実は違ったとラブーフは言うのです。

「俺は、親父を変えたいとは思っていなかったんだよ。ただ金が欲しかったんだ。俺にとっては、金があることは家族を得ることと同じだったんだ。もっと金があれば、家族は俺の周りにいてくれるだろうと思っていた。金と家族はセットなんだとね。

親父は金を追い求めていて、俺の近くにはあまりいなかった。母親もだ。彼女も金を作るために奔走していて、俺の近くにはいなかった。俺は資本主義が俺の家族をダメにし、両親の結婚生活を破たんさせたと思っていたよ。経済的な理由だ。両親は深く愛し合っていたが、金のせいでいつも喧嘩をしていた。それで俺は、金さえあれば喧嘩も起きず、家族は傍にいてくれると思ったんだ。俺が頑張ったのはそのせいだよ。」

引用:Hollywood Reporter

父ジェフリーは、息子のラブーフにハグをしたり、手を繋いでくれることはあまりありませんでした。それは彼が性犯罪の前科があり、人前で息子に触れることを他人に見られることを恐れたからでした。

ラブーフが父親に堂々と触れることができたのは、スタジオ間の移動の際にバイクに二人乗りをしている時だけでした。後ろから父にしがみつくその時だけが、父親を近くに感じられる瞬間だったとラブーフは述懐しています。このバイクの二人乗りのシーンは、映画の中でも二人の関係を端的に現す象徴的な場面です。

ラブーフはテレビで人気になった後、「トランスフォーマー」シリーズなど数々の映画に出演を果たし、ハリウッドの若手人気俳優となっていきました。その一方で彼は酒に溺れるようになり、2008年には飲酒運転で事故を起こして、左手の指2本を切断する大怪我をしています。その前年にはドラッグストアへの不法侵入により逮捕されています。

2017年には酩酊状態で歩き回り、通行人にたばこをせびるなどして絡んだ末、通報を受けて現場に駆けつけた警察に激しく抵抗し、またもや逮捕されています。この際、通行人の女性に「バカなビッチめ」などと暴言を浴びせる姿や、警官相手に人種差別的な発言をする様子を捉えた動画がネット上に流出したことで、さらなる騒動に発展しました。

この事件後、ラブーフはアルコール依存症のリハビリ施設に送られました。そしてそこで、彼はPTSDの症状があると伝えられるのです。彼の両親が離婚した後、ラブーフは母親と暮らしていました。しかし彼が10歳の時、家に侵入してきた強盗が彼の母親を目の前でレイプし、逃走するという事件があったのです。そういった、子供時代に植え付けられた数々のトラウマにより、彼の心は彼自身が知らない間に疲弊しきっていたのです。

ラブーフはリハビリ施設で、「暴露療法」というセラピーを受けることになりました。そのセラピーの一環として、過去の自分に起きた出来事をひとつひとつ書き起こしていくという作業がありました。これが本作品「ハニーボーイ」の基礎となったのです。なお、”ハニーボーイ”というのは、彼が子供の頃に父に呼ばれていたニックネームでした。

ラブーフは自分の過去を書いたその文章を、かつて一緒に仕事をしたことのある、友人のアルマ・ハレル監督に送りました。彼自身が立ち直るきっかけにしたいと考えたためです。ハレルはこれを映画にしようと提案し、ラブーフが施設を退所した後にシナリオとして編集しました。

そして出来上がったシナリオを、ラブーフはコスタリカに住む父ジェフリーのもとへと持って行ったのです。ラブーフは当時、父親と7年顔を合わせていませんでした。事実に基づくその映画を作るには、父の承認を示すサインが必要だったのです。父はそれに応じましたが、息子がその役を演じきれるとは思っていなかったようだ、とラブーフは語っています。そして、出来上がった映画を彼の父は観たと言います。

「親父は、俺が親父をよく見ていたってわかったようだよ。俺も親父も、今は落ち着いたもんさ」

そう語るラブーフ。ハレル監督によれば、彼は人生で初めて、リハビリ後ずっと断酒できているそうです。この映画の製作を通じ、ラブーフは初めて自分の人生や己のあり方を客観的に見つめ、クリエイター、そして表現者として自らの居場所を見つけることができたのかも知れません。

「ハニーボーイ」の監督

 

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この作品の監督は、アルマ・ハレル。イスラエル、テルアビブ出身です。

写真家として、またコンサート会場の視覚効果技術者としてキャリアをスタートさせたハレルは、やがてミュージックビデオの製作に携わるようになっていきました。

2012年には、アイスランドのロックバンド「シガー・ロス」のMVを手掛け、それにシャイア・ラブーフが出演したことから、ハレルとラブーフは懇意になりました。

ラブーフがそのMVに出演したのは、ハレルが手掛けたドキュメンタリー映画「ボンベイ・ビーチ(Bombay Beach)」(2011)に感銘を受け、彼自らハレルにファンレターを送ったという経緯があったようです。ボンベイ・ビーチはその内容が高く評価され、トライベッカ映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を贈られています。

本作「ハニーボーイ」が長編映画としてのデビュー作となるハレル。これまでドキュメンタリー映画のみを撮ってきた彼女にとっては、事実に基づく物語とは言えフィクション作品を手掛けるのは、これが最初になります。そのことについてハレルは、

「(ドキュメンタリーとフィクションという)二つのジャンルに関して、従うべきルールがあるとは思っていません。これまで、私はドキュメンタリーとはどういうものかについて模索してきました。そして今回は、台本のある映画というものが何を達成できるか、ということを見出そうとしました。」

引用:Seventh Row

と述べており、新しいジャンルへの挑戦への強い意欲が感じられます。

ハレルはリアルな感情の動きと、ラブーフの子供時代のトラウマを正確に表現することを意識しました。それが、既に述べたように、ラブーフと父が住んでいたモーテルの忠実な再現などに現れています。

また個人的にはラブーフの友人として、彼がこの映画を通じて立ち直るプロセスに協力できたことを嬉しく感じている様子で、次のようにも語っていますす。

「彼は、彼の才能というものを引き出すために、素晴らしい仕事をやり遂げたと思います。これは、彼のこれからの人生の物語の、はじめの一歩だと思いますよ。」

引用:i news

「ハニーボーイ」の評判

この映画を既に観た海外のファン、試写会に参加した日本のファン、そして公開を心待ちにする人々が、その感想や期待をツイッターで呟いています。


(訳:この予告編好きだな。日本の皆さん、きっとこの映画気に入ると思うよ)

まとめ

  • 映画「ハニーボーイ」は2020年8月7日から一部地域を除く全国の映画館で公開予定
  • 俳優シャイア・ラブーフの実話に基づく物語である
  • 話題の子役、ノア・ジュプの演技力に注目

子役時代の自分について、ラブーフは
「俺は普通の子供だった。ただの普通の子供が、普通でない状況にいただけなんだよ」
と述懐しています。華やかに見える子役のスターたち、しかし、カメラの回っていない所では、彼らがどんな暮らしを送っているか、知る人は殆どいません。

歪んだ親子関係と、それによって引き起こされた一生残るトラウマ。その心の傷を作品として昇華させた、シャイア・ラブーフという人間の渾身の一作です。ぜひ映画館でじっくりと、彼の魂の癒しの旅に心を馳せてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。