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映画ムーンライトのあらすじネタバレとラスト結末も|黒人文化やLGBTなど社会派映画の詳細

この記事では、映画「ムーンライト」のあらすじ(ネタバレ)、キャストについて紹介します。

本作は、黒人文化や貧困、麻薬中毒などの社会的問題、更にLGBT問題、家族や友人との絆を描いた作品となっており、アカデミー賞8部門でノミネートを受け、作品賞、助演男優賞、脚色賞の3部門を受賞しています。

また本作の制作総指揮には、ブラッド・ピットがおり2014年映画でアカデミー賞作品賞に輝いた「それでも世は明ける」に続いての栄冠を取ったことでも話題となりました。

年齢関係なく、黒人文化や社会的差別問題を今一度見つめなおす意味でも、この作品はおすすめです。

映画「ムーンライト」の作品詳細情報

公開:2017年3月31日(2016年9月2日にテルライド映画祭にて封切り)

原題:Moonlight

上映時間:111分

監督:バリー・ジェンキンス

製作:A24、プランBエンターテインメント、Pastel Productions

出演:トレヴァンテ・ローズ/ジャネール・モネイ/ナオミ・ハリス他

黒人でゲイの主人公「シャロン」の半生を、幼少・青年・成人後の3場面に分けて展開し、登場人物は全て黒人となっています。

また製作費は150万ドルとハリウッド作品では低予算でありながらも、世界最高峰の映画賞に輝いた作品です!

映画「ムーンライト」のあらすじ

物語は「Little(幼少時代)」→「Chiron(青年時代)」→「Black(青年後)」の順で物語が進行します

本あらすじは、序盤から結末に向けてネタバレを含みますので、ご覧になる場合はご了承いただくか、飛ばしてください。

「Little(幼少時代)」

主人公のシャロンは黒人の線が細く小さい男でした。彼は貧困ということもあり、よくいじめられていました。今日も複数の黒人少年に追いかけられて、公団住宅の空き家へ逃げ込みいじめっ子たちが立ち去るのをじっと怯えながら待っていました。

そんなシャロンの姿を見かけて救いの手を差し伸べたのは、地域の麻薬売人の元締めをしていたフアンでした。フアンはシャロンにファーストフード店でご飯を食べさせ、名前や住所を聞こうとするが人見知りで内向的なシャロンは一切口を開こうとしません。

仕方なくフアンは、妻テレサが居る自宅へ連れ帰り妻へバトンタッチをします。すると、ようやくシャロンは自分の名前と住んでいる場所をつぶやくのでした。今夜は帰りたくないというシャロンを一泊させ、次の日自宅まで送り届けると母ポーラが心配して待っていました。一言お礼を告げるだけでフアンからシャロンをひったくるように奪い取り追い払うような態度を見せます。

その後も、フアンは何度かシャロンを気にかけ誘い出します。海へ行き泳ぎを教えたり、彼自身のことをシャロンに伝えたりし、フアンに少しづつ心を開いていきます。

しかし、シャロンを家に送り届けると母は相変わらずフアンにいい顔をすることはなく、迷惑がっていました。母のポーラは麻薬中毒者で、麻薬の元締めがフアンということを知っていたため、麻薬を売っておきながら子供の育児に口出しすることに、いら立ちを隠すことができなかったのです。

母ポーラはシャロンを愛していましたが、麻薬中毒者であったために精神は不安定であり、シャロンに辛く当たることがしばしばありました。そこには息子シャロンがゲイとしての資質があることに気づいていたというのも原因の一つでした。

ある日シャロンは、フアンに「オカマってなに?」と問います。フアンは「ゲイが怒る言葉だ」と告げ、何れゲイであることに気づくであろうシャロンを勇気づける言葉を送ったのです。

しかし、シャロンは母親にドラッグを売り渡しているのがフアンであったと気づき、フアンの元を去った場面で幼少期が幕をとじます。

「Chiron(青年時代)」

幼少期から数年が過ぎ、シャロンは「ゲイ」であることを理由に、クラスでいじめの対象となっており、特にテレルというクラスメイトとその仲間は、シャロンに辛く当たっていました。

またシャロンの母は娼婦となり、娼婦として客を家に連れ込んでいる間は、家に居ることが出来ずにテレサの元へ泊まりに行くことがありました。幼少期から青年期の間に理由は明らかとされていませんが、フアンは亡くなっており、フアンが亡くなった後もテレサの元へ遊びに行く関係性で、遊びにいった際にはシャロンを心配してテレサはお小遣い渡していました。しかし、自宅に帰るとドラッグ中毒の母親は、ドラッグ欲しさにテレサから貰ったお小遣いを巻き上げるのでした。

ある日、シャロンは月明かりの中、海沿いの砂浜に腰を下ろすと、同じ学校の同級生でもある幼少期からの唯一の親友、ケヴィンと偶然その場所で会いました。

ケヴィンの手にはドラッグがあり、母親の影響で隠れて何度かドラッグを吸ったことのあるシャロンは、しばらくケヴィンとドラッグを吸い合いながら静かに談笑していましたが、気分が良くなったのか、二人はキスをしてお互いを慰め合うのでした。

しかし翌日に事件が起こります。テレルの差し金により、ケヴィンは衆人監視の下、シャロンを殴らなければならない状況に陥りました。ケヴィンは仕方なく、そのまま立ち上がらないでくれと祈りながら何発か殴りましたが、その都度シャロンは無抵抗で親友の前に立ち上がります。何度も立ち上がるシャロンに痺れを切らしたテレルと仲間たちは、教師が止めに入るまで袋叩きにします。その日の夜、シャロンの中で何かが崩壊し、その翌日に遅刻してクラスに入ったシャロンは、置いてあった椅子を手に取るなり、後ろからテレルの頭へ椅子を振り下ろし暴行しましたが、シャロンはすぐに押さえられ刑務所へ入る場面で青年時代が幕をとじます。

「Black(青年後)」

刑務所へ入ってから数年後、服役を終えて社会復帰したシャロンは、生前のフアンのように体を鍛え上げ、服役中に知り合ったツテによりアトランタの麻薬の売人としてのし上がっていました。母は更生施設にてようやく正気を取り戻し、シャロンとの面会の際に過去の振る舞いや、必要な時に必要な愛を与えられなかったことを心から謝罪し、ようやく母と和解をすることができました。

また親友だったケヴィンは、バツイチの子持ちでレストランのシェフをしており、シャロンに似た男に会ったということをきっかけに、数年ぶりにシャロンに電話をかけます。それをきっかけにシャロンは、ケヴィンが働くレストランを訪れ、数年ぶりの再会を果たします。

レストラン閉店後、夜も遅く毎日バスで帰っているケヴィンを車で自宅まで送りますが、ケヴィンのご厚意もあり家に泊まること。

そこでシャロンは、ケヴィンに対して「俺の体に触れたのは生涯で一人だけ」と告げました。その晩、二人はいつしかの海の浜辺のように愛を共有し、ようやくシャロンは本当の自分を取り戻すことができたのです。

「ムーンライト」感想

 

 

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本作は、観る人によってそれぞれ主人公の感情の捉え方が違うと思います。主人公の喜怒哀楽はあるものの、どのシーンも控えめであり、エンディングにおいても主人公の行く末は、観る側の想像に委ねられる形となっています。以上のことから、オープニングからエンディングまで「黒人文化」「麻薬」「貧困」「LGBT」「絆」「愛」様々な問題を鑑賞者へ投げかけ考えさせる作品だったのではないかと思います。正直なところ感動というよりは、今もこの映画のメッセージを熟考し続けているというのが本音です。

以下、オンラインユーザーのレビューです。

上記のように、鑑賞者によってレビューは様々であり、考えさせられる映画であることがわかります。

「ムーンライト」のキャスト

気になる主要キャラについて、演じる役者陣を紹介します。

フアン:マハーシャラ・アリ

 

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幼少期のシャロンに救いの手を差し伸べた心優しいフアンを演じたのは、マハーシャラ・アリ

本作品で、アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。彼は、映画「ハンガー・ゲーム」シリーズなどハリウッド作品で活躍しております。

ポーラ:ナオミ・ハリス

 

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シャロンの母ポーラを演じたのは、ナオミ・ハリス

本作品で、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「サウスポー」など、数々の作品に出演しているベテラン女優です。

まとめ

  • 「ムーンライト」はアカデミー賞3部門を受賞。
  • 製作総指揮にブラッド・ピット
  • 黒人文化・LGBTといったメッセージ性が強い作品

2017年に日本公開され話題となっていた「ムーンライト」の映画に関するあらすじ(ネタバレ)について紹介しました。最後までお読みくださりありがとうございました。